川島未雷 油彩直筆画『奥入瀬-秋化粧』

鮮やかな赤・黄・橙のグラデーションで
紅葉と水の乱舞を手描きした傑作

■東北有数の景勝地・奥入瀬(おいらせ)渓谷。十和田湖から流出する唯一の渓流として知られています。樹々の緑が黄色から橙色、紅色へと装いを変える初秋。一枚一枚の葉が紅葉の最終章へと至る絶世の瞬間を、日本画家・川島未雷画伯が『奥入瀬 秋化粧』として、一筆一筆、緻密な絵筆で描き上げました。

■鮮やかなグラデーションで色めく樹々の下には、奥入瀬川のどこまでも澄み切った流れ。「水の画家」とも称される画伯は、点在する岩や河床に翻弄され、波立ち、急ぎ、時にうねる水の動きを、圧倒的な躍動感をもって表現しています。流れるもみじの葉や水しぶきの一滴一滴。苔の生えた岩を覆う落ち葉、木漏れ日がもたらす光の反射まで一切の妥協なく肉筆油彩で描き出しました。渓流、岩や苔、紅葉のコラボレーションは絶景というほかなく、深い感動が心の奥底まで沁み入ってきます。

■これほど精密な絵画でありながら、描きやすいアクリル絵具ではなく、油絵具を用いているのも画伯ならではのこだわり。光が持つわずかな陰影や反射などを、油絵具のみで見事なまでに描き分け、繊細な色彩の変化、豊かな輝き、独特の質感を生み出しています。渓流の涼やかな音が響き渡るような画面を描き出す超人的な筆遣いには、驚かざるを得ません。

お部屋で楽しむ壮麗な大パノラマ

■川島画伯の真骨頂ともいうべき、紅葉と水の乱舞が魅せる大パノラマ。これまで多くの美術品に触れてきた方にこそふさわしい傑作です。錦秋の絶景を盛り立てる専用木製額入り。肉筆画のため、今回確保したのは5点限り。この好機をお見逃しないようお願いします。