イギリス統治下においても大王として莫大な財力を誇ったマハラジャ。
今もなお、現在のインド人の絢爛たる美学に影響を与え、
無上の価値が置かれる彼らが生んだ芸術品を一堂にご紹介いたします。
 
　皆様はインドという国にどのようなイメージをお持ちでしょうか。お釈迦様がお生まれになった仏教発祥の地、象や虎といった猛獣、また、スパイシーなカレーなど、抱かれるイメージはさまざまであることと存じます。しかし、いま世界中で最も注目を集めているのは、純金や宝石の輸出入額です。宝石類の貿易額は全商品の中でも最上位を占めるという統計が国から発表されています。例えば、インドの結婚式では花嫁は美しい衣装に身を包み、純金のネックレスや宝飾品で全身を飾ります。その豪華さは想像を絶し、彼らの消費量は世界の相場に影響を与えるほどです。

　では、このようなインドの人々の華やかな嗜好は何を起源としているのでしょう。これは王族文化に端を発するといわれます。マハラジャという言葉をお聞きになったことのある方も多いことと思われます。帝国時代のインドは長らくイギリスの支配下に置かれていましたが、それは国土の3分の2。残りの大地には600以上の藩王国が存在し、それぞれの統治者が治めていました。そして、この君主たちこそがマハラジャなのです。「大王」と邦訳される彼らは圧倒的な権力、莫大な資産で栄華を極め、芸術を尊んだことは、今も存在する美しい宮殿や、そこに遺されている装飾品からもご理解いただけるでしょう。

　そこで、この度は「栄華のマハラジャ」〜魅惑のインドと題しまして、豪華絢爛たるインド芸術の旅へご案内いたします。圧倒的なラインナップは弊社社長が数十年に及ぶお付き合いをさせていただいておりますトリブヴァン・カンデルワール氏のご好意で実現しました。氏は宮殿都市・ジャイプルに豪邸を構える大富豪。王族文化に日々触れているとあって、本物の魅力を知り尽くす審美眼の持ち主です。思わず息をのむ王宮の世界が貴方様をお待ちしております。　
　それでは、まずインド随一のファッションブランド・アムラパリジャイプルに依頼して完成した『ソブリン金貨ネックレス』からご紹介しましょう。一見しただけで驚愕の価値を感じ取っていただけることと存じます。60枚もの金貨が放つ圧巻の輝きに酔いしれてください。