鮮やかで繊細な花鳥風月を描いた
古九谷の絵付を眺めながら
美酒に酔いしれる醍醐味。
松竹梅を愛でながら楽しむ一献
■『色絵松竹梅酒器セット』は360年の歴史を誇る九谷焼の粋が詰まった酒器セットです。作者は宮内庁お買い上げの栄誉に幾度も輝き、内閣総理大臣表彰にも浴する三代目 三ツ井為吉氏。伝統の古九谷様式を得意とする氏が、一点一点丹念に、鮮やかな絵付を施し、焼成を繰り返して完成させた、九谷焼の名品をご案内します。
表面の可憐に咲き誇る梅花は一足先の春を感じさせます。 (写真左)
■一点の曇りもない白地に描かれているのは、おめでたい松竹梅の花鳥図。健康長寿を祈願する松に、成長や立身出世を意味する竹、早春に花を咲かせる梅は生命力の象徴として尊ばれています。
徳利には梅の色香に誘われた鶯がとまり、春の訪れを喜んでいるかのようです。盃2点は側面だけでなく、内側にも色鮮やかな松竹梅が描かれており、お酒を注ぐことによって揺れる吉祥図様をお楽しみいただけます。
■お祝いの席にふさわしい縁起尽くしの本作。古九谷を彷彿とさせる絵柄にはお酒のうまさを引き立て、使うほどに愛着が増してゆくことでしょう。ぜひ、お酒のお供として末長くご愛用ください。形もめでたい瓢箪型の『徳利』と『盃』2点を箱書き入り桐箱に納めてお届けします。
裏側も色鮮やかな彩り。瓢箪型の器形に沿って緻密に描かれた松と竹が吉祥を招きます。(写真右)
三代 三ツ井為吉 略歴
作者銘入り
1935年、愛知県に生まれる。1960年、現代美術展で初入選の翌年、父・二代為吉の跡を継承。1971年には労働大臣表彰、1976年に三笠宮寛仁殿下よりお買上げを賜ったほか、三笠宮崇仁殿下、常陸宮両殿下や中曽根康弘元首相などから献上を賜る。1987年、内閣総理大臣表彰を受ける。近年ではアメリカ スミソニアン・サックラー美術館にて個展を開くなど国内外で活躍が著しく、伝統九谷の作家として不動の地位を築ている。