柔肌が透けるほど壮麗な天衣に身を包んだ、七福神の紅一点。
麗しく艶やかなお姿に、吉祥到来をご祈願ください。
透明感あふれる繊細な肉筆画
■この度ご案内する肉筆掛軸『吉祥弁財天』は、色彩の魔術師・鈴木優莉氏が絹本に才能と技芸を司る福の女神を一筆一筆丁寧に肉筆で描き上げた東京書芸館オリジナル作品。「弁天様が奏でれば、極楽浄土に吉祥花が開く」と伝えられるように、ご覧いただくだけで作品の世界に引き込まれ、絶世の色彩と麗しいお姿に恍惚となることでしょう。
■作者の鈴木氏が「弁財天様はさぞやお美しく、慈愛に満ちあふれたご尊顔をなさっているのだろうと、いつも空想しておりました。財運隆盛、仕事運向上、技芸上達など、さまざまなご利益をもたらす琵琶の音が皆様のところに届けば幸いに存じます」と語るように、高貴なお姿に感動が込み上げ、自然と心が穏やかになる大傑作です。
華奢な腕を彩る、赤・青・緑の様々な宝石を纏った繊細な腕輪の描写が魅力的です
■淡い金色の天空でなびき、異なる色彩が重なる部分まで見事に描き込まれた天衣は、胸元も透き通るほどの壮麗な純白、さらには翡翠色、薄紅色にも彩られ、交差するおみ脚も官能的に描写しています。これは、濃淡の差をつけて部分ごとに塗り分け、乾いては彩色するという膨大な作業の積み重ねによるもの。布の質感まで伝わるような繊細なタッチで描かれ、清涼な美しさの中に、妖艶さも醸し出されています。
布の質感が伝わるような透明感。交差する艶やかなおみ脚に恍惚!
淡い色の中で目を引く、金彩美しい宝冠。吉祥花の描写も見事です
まばゆい輝きを放つ絢爛豪華な風鎮は、富山県高岡の名工が手掛けた逸品。
■熟練の表具師が生地を選定し、一点一点、手表装仕立て、太巻桐箱に納めてお届けいたします。画と桐箱には作者銘・落款入り。限定10。別売で、400年余りの歴史を誇る高岡銅器の名工が原型を手掛けた、『純金箔透彫り風鎮』もご用意いたしました。掛軸と共にお部屋を典雅にお飾りいただけます。さらなる福徳招来を祈念し、末長くお祀りください。
箱書き・落款入り太巻仕様の桐箱に納めてお届けします
華麗なる色彩の創造者
鈴木優莉 略歴
昭和43年、岐阜県生まれ。仏画や古典意匠をはじめ、花鳥図、人物画などを得意としており、第5回前田青邨記念大賞において入選など、数々の賞歴を誇る。現在は墨彩会会員。女性らしい柔和な画風が話題を呼び、個展を開けば常に長蛇の列ができるほど。岐阜県の豊かな自然に囲まれ、創作活動に励んでいる。本作は氏の優しい心に満ちた傑作である。