寺社仏閣から制作依頼を賜る40年目の石工が、幅55㎝に及ぶ御影石の最高峰を総手彫り。 穏やかな笑みを浮かべ、仲睦まじそうに寄り添う六地蔵の多大なご利益をご実感ください。
六宝で法力で功徳を授ける満願石仏
■なんとほほえましい六地蔵なのでしょう。穏やかな笑みを浮かべながら蓮華座上に立ち、互いに頬を寄せ合う六尊の地蔵菩薩。手には貴方様の願いを叶える持物を携え、優しい眼差しで私たちを見守ってくださっているではありませんか。古くから分け隔てなく衆生に救いの手を差し伸べてきた地蔵菩薩は「お地蔵様」「お地蔵さん」と呼ばれ、多くの人々から親しまれてきました。
■この度ご紹介する『六宝地蔵』は、伝統工芸士・加藤幸彦氏が茨城県真壁産の御影石の中でも最上級の品質を誇る多喜石を厳選。幅55㎝にも及ぶ巨石に総手彫りを施した傑作です。加藤石材三代目である氏は、寺院から数多くの制作依頼を受けるこの道40年の名匠。全国的にその名が知られ、震災で被災した歴史的な灯籠や石仏の修復なども手掛けています。
■本作ではその卓越した技巧が惜しみなく注がれています。お地蔵様の朗らかな表情に愛らしい口元。弧を描く衣紋線など細部の表現は見事というほかありません。特に六地蔵がそれぞれ手にする持物にご注目ください。向かって左から、財宝が詰まった家運隆盛の「宝袋」、邪気を払う「錫杖」はどこへでも救いに出かける地蔵菩薩の必需品です。振れば金銀財宝があふれる「小槌」、両手を合わせて健康長寿を願う「合掌」、無病息災と繁栄を象徴する「瓢箪」、あらゆる願いを叶える「宝珠」も見事に半肉彫り。古刹に祀られる石仏や磨崖仏を思わせる驚きの完成度で彫り上げてくださいました。
■そして注目すべきは表面に施された「ビシャン仕上げ」です。小さな凹凸をつけた石肌は、年を経るごとに苔むし、風情を増すように彫刻しました。さらに、その上から古色仕上げを施した後、色を落とす新技法「古色落とし」によって、彫りの深い部分に暗色が残り、彫刻を浮き立たせることに成功したのです。
庭にも最適!当代随一の石工が生んだ守護仏
■名刹や路傍に佇む御仏のようにお祀りいただき、お手をあわせて語りかけてみてください。地蔵菩薩の温かいお言葉が胸に響くことでしょう。お庭に美しく溶け込む添景としてのほか、玄関や箱庭などにもお勧めします。もちろんお部屋にお飾りいただく仏教美術作品としても最適。六宝地蔵がもたらす多大なご利益をお授かりになれるはずです。東京書芸館オリジナル作品となりますので他では一切お求めいただけません。すべて手作業で制作するため、今回の頒布は限定20。当代随一の石工の奥義が詰まった守護仏を末長くご愛蔵ください。