
日本最古の仁王像と見まがう、剛胆にして繊細な彫り。
憤怒の形相と空気を震わすような豪気で災厄退散を祈願 !
力みなぎる《阿吽》の二尊
圧倒的存在感で厄除けを祈願。
豪奢にして緻密な彫りは見事です
■なんと力強く、肉感的な美に満ちた金剛力士像でしょう。悪を阻む憤怒の形相、隆々と筋肉は盛り上がり、全身に凄まじい豪気がみなぎります。 本作『金剛力士像』は、法隆寺中門に安置される日本最古の「金剛力士像」に想を得て、中国仏像彫刻界の名門、葉家五代目の葉偉氏が厳選された天然楠の大木を用い、「一木彫り」で仕上げた名像です。
■「仁王様」として知られる金剛力士は、仏教天部の守護神。寺院の門前などに、開口する「阿形像」、真一文字に口を引き締める「吽形像」を一対として配置し、仏敵や悪霊などを退散させてきました。「阿吽」とは、サンスクリット語で宇宙の始まりと終わりを表します。
純金箔による繊細華麗な装飾
■眉を逆立て、カッと目を見開いた威嚇の表情。激しく翻る天衣、筋肉ひとつひとつの動きや、血管が浮き出た腕、手足の指先まで見事に描写。剛胆でありながら写実を極めた緻密な彫りに圧倒されます。
■天衣の襞、金剛杵、宝冠などには、繊細な純金箔の装飾を施す贅沢さ。厚さ0.2ミクロンほどの超極薄の《金箔》を幾重にも張り合わせて文様を描く繊細な装飾技法にも目を見張ります。
■お祀りいただけば、寺院にも映える圧巻の完成度に、どなたも度肝を抜かれることでしょう。ご家族の安寧を願う守護神として、ぜひご愛蔵ください。
葉偉氏 略歴
1947年生まれ。中国仏像彫刻界の名門・葉家の五代目を継承。幼少時より父の影響を強く受け、工房の熟練彫刻師たちの技を習得。非凡な天分を遺憾なく発揮。卓越した技巧は、年を重ね経験を積むほど熟練度を増す。最も注目される仏像彫刻師の旗手。