中国の名匠が魂と技を込めて手彫りで作り上げた
芸術的にも価値ある守護神像
■希薄迫るような表情からすさまじい気迫があふれる『四天王立像』。中国仏教美術界の巨匠、高翔順氏が、わが国の国宝である京都教王護国寺(東寺)の「四天王立像」をもとに、心血を注いで彫り上げた力作です。
東寺の「四天王立像」は数ある四天王像の中でも頂点をなすと称えられる屈指の名作。 本作は、武神らしい重厚な姿形と躍動感のある像容で、その歴史的名像にも劣らぬ偉容を誇っています。
■作者の高氏は1934年、中国の温州市生まれ。1984年に浙江省中国工芸美術展で金賞と優秀賞を受賞し、1997年にも金賞と百花賞に輝きました。 その表現力豊かな造形と卓抜した技術で、日本の伝統工芸士にあたる「工芸美術師」にも認定されています。
四天王像はいずれも、光背と持ち物以外は完全な「一木造り」。素材の天然ケヤキ材も、虫食いや節がなく、美しい木目のものを日本で入手するのは至難であり、まさに稀少品です。 ご家庭の代々の守り神としても、最高級の仏教美術品としても価値ある逸品です。