天皇皇后両陛下の御即位を奉祝する鳳凰の舞
内閣総理大臣賞に幾度も輝く巨匠が手掛けた華やぎの博多人形
■令和元年5月1日、皇太子徳仁親王殿下は皇位を継承され、日本国の新たな天皇として御即位されました。輝かしい御代の幕開けとなるこの度のご慶事を寿ぐため、内閣総理大臣賞に幾度も輝く博多人形の巨匠・川崎修一氏が謹製したのが、本作『萬歳楽(まんざいらく)』です。他ではご入手いただけない、東京書芸館オリジナル作品として特別にお届けいたします。
■たおやかな白い肌に、朱色の装束。高貴な紫衣を身につけた雅やかな佇まいからは気品と風格が漂います。凛とした面持ちで、優雅に舞う姿はまさに、新たな時代の訪れを奉祝する鳳凰が舞い降りたかのようです。
「萬歳楽(まんざいらく)」とは
「萬歳楽」とは、平安時代に成立した皇室ゆかりの雅楽の舞。おめでたい演目として、即位の礼などの祝賀行事で伝統的に執り行われてきました。この舞は皇室の象徴である鳳凰の飛翔する姿を舞に、その美声を音楽に見立て表現したものと伝えられます。
内閣総理大臣賞受賞作家 伝統工芸士 川崎 修一(かわさき しゅういち)
昭和24年、福岡市に生まれる。博多人形400年の伝統を今に受け継ぐ、国指定の伝統工芸士のひとり。昭和47年、九州産業大学芸術学部彫刻科卒業後、女流博多人形師の第一人者である姉、川崎幸子に師事。平成元年〜2年、博多人形新作展通産大臣賞を連続受賞。平成5年、博多人形新作展で内閣総理大臣賞受賞。その後、平成24年〜26年にかけて同賞を3年連続で受賞する栄誉を達成するなど、数多くの受賞歴を誇る。