明るい華やかな色彩で描かれた温もりある聖観音様。
慈悲心に満ちた御姿がご尊家をお守りします。
気鋭の画僧が描いた傑作
■ 天より来迎される気品に満ちた御姿に、子を思う母のような表情。本作『聖観音』は慈悲心に満ちた御仏 を、明るい華やかな色彩で描いた傑作です。薄紅色をした、透けるほど薄い流麗な天衣。橙色の裳(も)に咲く黄金の花模様。繊細な瓔珞(ようらく)(首飾 り)や腕に巻いた臂釧(ひせん)のきらびやかな金色が彩りをそえます。
■ 作者は真言宗(しんごんしゅう)智山派(ちさんは)総本山 智積院(ちしゃくいん)の画僧・牧宥恵師。同師が描く仏画には仏の教えである真、生き方である善、心の美しさである美が込められています。そうして描かれ た仏画は仏教界の碩学(せきがく)といわれる智積院六十八代目管長・故宮坂宥勝(みやさかゆうしょう)氏に「仏者としての画家が自らの信をものの見事に表 現している。」といわしめるほど。額の白毫(びゃっこう)には牧宥恵師自らが、命を吹き込むかのごとく純金手彩を施しました。
■本作は東京書芸館でしか手に入らない限定作品。ご尊家を華やかに彩る傑作を、ぜひご所蔵ください。