なぜ、イギリスで大絶賛されながら、日本で見られないのか!?
ならば、東京書芸館が真の芸術を無修正で皆様にお届けしましょう。
浮世絵版画の第一人者、世界の喜多川歌麿が生み出した
これぞ、官能芸術、春画の頂点です。
イギリスの大英博物館、タイムズ、インディペンデントほか、新聞各社が絶賛した歌磨春画!
一 図:血気盛んな若者と遊女の盛んな
交わりの場面。
東京書芸館の大ベストセラー、喜多川歌麿の無修正作品集
四 図:馴染みの芸者を男が口説いてい
る場面。
■今回ご紹介する序図を含む全13作『願ひの糸ぐち』は江戸の秘宝ともいわれる喜多川歌麿の全盛期の作品集。東京書芸館の大ベストセラーで、日本経済新聞の広告掲載以来、申し込みが殺到しており、残数はごくわずかです。もちろん、すべては無修正。火照りで薄紅に染まる女性の柔肌から濡れそぼる秘部まで包み隠さず表現されています。また、男性器の表現として世界的に定着している世界のウタマロの世界に花を添えるのは、十返舎一九の書き入れ(台詞)。現実味と臨場感あふれる男女の会話は男性の欲望をそそってやみません。
大英博物館春画プロジェクトメンバーが監修。推薦は浮世絵の大権威!
完全な書き下ろし。詳細な語註。ガーストル氏による的確な英訳。
序文
簡潔な解説。書入れもすべて書き下し。隠語など語註をで説明。
三 図:呼出女郎と間夫の忙しない一戦。
【作品仕様】 ■版式:FMスクリーン特色11色刷 ■浮世絵用紙:別漉越前奉書 ■釈文用紙:別漉美濃紙 ■仕立:松葉画貼、本紙廻り空押 ■表紙裂:紬入間道 ■台紙:特漉越前鳥の子合紙 ■袋綴じ別冊解説つき、四方帙入り ■浮世絵寸法(約):縦25.6×横38.5 ■序文1葉、特装用浮世絵1葉、浮世絵12葉、書き入れ3葉 ■制作:大塚巧藝新社
早川聞多(監修:大英博物館春画展プロジェクトメンバー)
・・・本作品の春画十三図は十一年前の前作「歌まくら」に比べて画風が大きく変はつてをり、「歌まくら」に比べて明らかに柔軟で流麗な筆使いになつてゐる。またここに紹介した作品の春画は、どの図も紫、藍、紅、緑の摺色がほとんど褪せてをらず、良好な状態で保存されてゐる。特に「歌麿の紫」といわれる紫いろがたいへん美事に遺ついてゐる。
さらに本作品の春画は「歌まくら」にはなかつた「書入れ」がふんだんに書き込まれてゐる。しかもその書入れはそれまでの他の春画の書入れにはなかつた多くの特色を持つてゐる。その主な特色はまづ第一に男も女も自らの欲求や感想を実にあからさまに口にしてゐること。第二に登場する男達がしきりに洒落を言ひ、性交そのものより言葉の遺り取りを面白がつてゐること。そして第三には当時の江戸の地名や人物の評判や噂をふんだんに取り込んでゐることである。
アンドリュー・ガーストル(監修:大英博物館春画展プロジェクトリーダー)
・・・2009年に始動した国際春画研究プロジェクトは、四年という期間に日本国内外から三十名以上の研究者の協力を得て、2013年の右記大英博物館特別展とその展覧会図録をプロジェクトの集大成として世に送り出した。この研究活動の中で、上述その他の問いを考察し、結論として、以下に記すような観点から、春画のタブー視を廃し、春画を重要な一要素として日本の文化財に含めるべきだと主張するにいたった。
・・・春画なくしては、我々は近世日本の文化・社会史の理解に本格的な資料を欠いていることになる。歌麿の「願ひの糸ぐち」は、雪鼎を含め、上方と江戸の浮世絵師たちの、男女の生き生きとしておかしみに溢れる、それでいて自然に見える性を描き出す手法を受け継いでいる。この重要な作品を、完全翻刻と英訳を備えたこのような豪華版で、一般に手にできるようにすることは、これまでタブー視とされてきた春画を日本の、そして世界の文化遺産のうちに復元するための、さらなる一歩として意義深いことである。 (矢野明子訳)