情熱の芸術家・岡本太郎氏が太陽の塔のモチーフとしたように、
『土偶』は縄文人の人知を超えたパワーや、祈りと叫びを内包しています。
全身を彩る渦巻き紋様は竜巻きや渦潮など、自然界のエネルギーの表現です。
世界的偉才の作品から科学では計り知れない力を感じ取ってください。
『土偶』は縄文人の人知を超えたパワーや、祈りと叫びを内包しています。
全身を彩る渦巻き紋様は竜巻きや渦潮など、自然界のエネルギーの表現です。
世界的偉才の作品から科学では計り知れない力を感じ取ってください。
一番人気は宇宙からの使者?
遮光器土偶(しゃこうきどぐう)
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土 〇縄文時代晩期
一般的に土偶というと、この形を連想する人が多いのではないでしょうか。スキーのゴーグルに似た遮光器を付けていることから、この愛称で親しまれています。小さな口や耳、頭頂部の冠状の飾りなど、ディテールに技巧がこらされている点も見逃せません。人間とかけ離れた姿から、東北地方で広く信仰されたアラハバキ神だという説や、宇宙服を着た宇宙人を模したという珍説まであります。なお、本作は実際には失われている左脚まで再現されています。
■寸法(大):高さ32×幅23×奥行11cm、重さ2kg
■寸法(小):高さ21×幅15×奥行6.5cm、重さ740g
■寸法(小):高さ21×幅15×奥行6.5cm、重さ740g
入れ墨の巨人
中空土偶(ちゅうくうどぐう)
中空土偶(ちゅうくうどぐう)
北海道函館市著保内野遺跡出土
〇縄文時代後期
〇縄文時代後期
縄文人が土偶を紋様で埋め尽くしたのは、悪霊への恐怖心からといわれます。その極め付きが本作です。乳房は土器にも用いられた「玉抱き三叉文」で表現されており、羽状縄文と降線文が織り成す下半身は、まるで入れ墨か柄物のズボンのよう。シンプルな胴部は、文様を引き立てるアートセンスです。国内最大級の大きさで、北海道唯一の国宝に指定されています。
■寸法(大):高さ34×幅18×奥行5cm、重さ1.2kg
■寸法(小):高さ25×幅12×奥行4cm、重さ570g
■寸法(小):高さ25×幅12×奥行4cm、重さ570g
なんと女性器まで再現!縄文のセックスシンボル
仮面土偶(かめんどぐう)
仮面土偶(かめんどぐう)
長野県茅野市中ッ原遺跡出土
〇縄文時代後期
〇縄文時代後期
「仮面の女神」と呼ばれ、土偶が持つ神秘の象徴的存在。表情はベールに包まれ、見ることはできません。しかし、鼻の穴や口を模した小さな円があり、太い脚部には、女性らしさを演出しようという強い思いが感じられます。何より、女性器のリアルな表現は有名。はみ出した縄文を消す「摩消縄文」の技術が使われるなど、技巧的にも非常に高度です。
■寸法(大):高さ32×幅21×奥行9cm、重さ2kg
■寸法(小):高さ19×幅12.5×奥行5cm、重さ570g
■寸法(小):高さ19×幅12.5×奥行5cm、重さ570g
ミステリアス・グラマー
縄文の女神(じょうもんのめがみ)
縄文の女神(じょうもんのめがみ)
山形県船形町西ノ前遺跡出土
〇縄文時代中期
〇縄文時代中期
くびれたウエストに官能的なヒップライン。現代アートさながらの造形が特徴です。一般的に土偶の表面の紋様は魔除けの意味があるといわれ、この作品の腹部に描かれた五角形はまじないの一種。顔には目、鼻、口が描かれておらず、この点も非常に稀有。おかっぱヘアは頭髪ではなく装身具?グラマラスな身体には、縄文ミステリーが満ちあふれています。
■寸法(大):高さ35×幅13.5×奥行9cm、重さ1.4kg
■寸法(小):高さ25×幅9.5×奥行6cm、重さ620g
■寸法(小):高さ25×幅9.5×奥行6cm、重さ620g
文字商標 5571154号
立体商標 5569368号
幸せを祈る女性
合掌土偶(がっしょうどぐう)
合掌土偶(がっしょうどぐう)
青森県八戸市風張1遺跡出土
〇縄文時代後期
〇縄文時代後期
土偶には独特のポーズを取るものがあり、合掌土偶はその典型とされます。この作品には壊れたものを補修した跡があり、縄文人がいかに土偶を大切にしていたかが分かります。胸の前で合掌する姿は、まるで神に祈りを捧げているかのよう。組まれた指の技巧は縄文土偶の最高峰とたたえられ、国宝指定の評価に偽りなしです。
■寸法(大):高さ23×幅16×奥行19cm、重さ1.5kg
■寸法(小):高さ16×幅11×奥行13cm、重さ620g
■寸法(小):高さ16×幅11×奥行13cm、重さ620g
文字商標 5283716号
図形商標 5283717号
立体商標 5283718号
図形商標 5283717号
立体商標 5283718号
豊穰のマドンナは美尻の妊婦
縄文のビーナス
縄文のビーナス
長野県茅野市棚畑遺跡出土
〇縄文時代中期
〇縄文時代中期
尻を突き出す姿勢から、この国宝に付いたあだ名は「出尻土偶」。帽子のような渦巻き紋様の頭頂部も特徴で、十字型のポーズは天啓を待つかのようです。ハート型の輪郭に釣り上がった目は、棚畑遺跡周辺に特有。横顔を覗けば、どこか物思いに耽っているようにも見えます。ふくよかな身体、柔らかい曲線は、母なるものへの畏敬の念の表れでしょうか。
■寸法(大):高さ28×幅14×奥行10cm、重さ1.3kg
■寸法(小):高さ19×幅9×奥行6cm、重さ560g
「太陽の塔」のモチーフ
ハート型土偶
ハート型土偶
長野県茅野市棚畑遺跡出土
〇縄文時代中期
〇縄文時代中期
ハート顔の中のキッと上を向いた目が見つめるのは、灼熱の太陽か、はたまた降り止まない雨でしょうか。岡本太郎氏が「太陽の塔」のモチーフにしたことでも有名です。どっしりとした骨盤と極端な腰のくびれが表現されており、乳房の形もくっきり。腹部のくぼんだ線は、女性が出産直後であることを示す「正中線」と呼ばれ、生命の誕生と健やかな成長を祈る思いが、縄文人に根付いていたことを物語っています。
■寸法(大):高さ28×幅17×奥行7cm、重さ1.2kg
■寸法(小):高さ19×幅11×奥行4cm、重さ380g
■寸法(小):高さ19×幅11×奥行4cm、重さ380g
土偶界きってのおしゃれさん
みみずく土偶
みみずく土偶
埼玉県さいたま市真福寺貝塚出土
〇縄文時代後期
〇縄文時代後期
頭でっかちな体型と顔がみみずくに似ていることから、この名で親しまれています。耳にはイヤリング、結われた髪は、差し詰め「おだんごヘア」といったところでしょうか。縄文時代には、漆塗りのくしが多数出土していることから、額部分の造形を髪飾りと考える研究家もいるようです。生きることに必死だっただけでなく、縄文人が美意識に賭ける情熱を持っていたことを示しています。
■寸法(大):高さ25×幅17×奥行5cm、重さ1kg
■寸法(小):高さ17×幅12×奥行3cm、重さ450g
■寸法(小):高さ17×幅12×奥行3cm、重さ450g
すべて国宝・重要文化財指定の有名作品!
一堂に飾ればお部屋は博物館さながらです
一堂に飾ればお部屋は博物館さながらです
考古学復元家・伊澤孝臣氏
■「縄文時代を象徴するものは?」と問われた時、私たちは『土偶』を連想するのではないでしょうか。ユニークな表情や造形をよく見ると、目、鼻、口まで縄目で表現されており、何より人知を超えた力を感じさせる姿形や、祈りを捧げ、何かを願う独特の顔やポーズに感動を隠し切れません。
紀元前1万年前から紀元前400年頃に、これほどの芸術品があったという事実は驚くべきことです。しかし、残念なことに有名な作品は全国の博物館に散らばっており、すべてを一度にこの目に焼き付けることはできません。
■そこで「複数の作品を一堂に鑑賞してみたい」という多くのご要望にお応えして実現したのが、考古学復元家・伊澤孝臣氏が国宝5体を含む8体を精緻に再現した東京書芸館オリジナル作品・縄文のマドンナ『土偶』です。時空を超えて蘇る造形美を実現したのは、考古学復元家・伊澤孝臣氏。氏は早稲田大学客員教授・吉村作治氏が主催する早稲田エジプト館において、何度も個展を開催するなど、各方面から高い評価を獲得。その確かな手技は海外からの依頼で160にも及ぶ等身大サイズの作品を質感から縄目模様まで精密に完成させるほど。その造形力と鋭い観察眼が生み出した作品は国内外の博物館に収蔵されています。
■『土偶』の代名詞ともいえる「遮光器土偶」は実際は失われている左脚まで再現。「ハート形土偶」は故岡本太郎氏が太陽の塔のモチーフにしたことで有名です。また、五穀豊穣を祈る「仮面土偶」は女性器までリアルに表現されているから驚きです。
このほか、「中空土偶」「合掌土偶」「縄文のビーナス」は国宝指定、「みみずく土偶」「縄文の女神」は重要文化財指定と日本を代表する古代遺産ばかりです。間近で細部までご覧いただけば、内包するパワーまで再現する匠の技に大きな感動を覚え、悠久の時へと誘われることでしょう。
■縄文文化が持つ情熱的なエネルギーと当事の人々の安寧無事を願う祈りと叫びが込められた『土偶』の魅力を余すところなく伝える珠玉の傑作選。微に入り細に入り凝らされた技巧の数々に伊澤氏の縄文文化に対する熱い思いを感じ取っていただけることと存じます。心の赴くままに一体一体並べてみてください。空間に太古のエネルギーが満ちあふれ、自分専用の博物館が完成したような錯覚を覚えることと思われます。
古代ロマンあふれる作品に囲まれて日々を送ることは、筆舌に尽くしがたい贅沢に違いありません。稀なる好機にご愛蔵いただき、縄文人の声に耳を傾けてみてください。この度は迫力に満ちあふれた「大」と場所を選ばず、お飾りしやすい「小」をご用意しました。