世界文化遺産・富士と、春風に舞う桜吹雪。
伝統芸術で味わう日本美と粋。
日本の春を伝える木版画傑作
春の色彩と温もりがご尊家を彩ります。
(約)縦59×横78.5cm 『額置スタンド』は(別売)
■どっしりと据えられた堂々たる富士山。清々しい青空に映える冠雪の白。山麓(さんろく)に咲き誇る鮮(あざ)やかな薄紅色の桜が春風の温もりを伝えます。我が国を象徴する自然美が混然一体となった景色は、我々日本人にとって故郷のように馴染み深く、誇らしい構図です。
■本作『不二山と桜』は、世界の名立たる美術館に作品を収蔵される井堂雅夫画伯が、2013年の富士山の世界文化遺産登録を寿(ことほ)ぎ制作した渾身の記念作品です。
日本の「富士」と「桜」を、日本特有の「伝統木版画」で仕上げた本作は、まさに我が国が誇る伝統の縮図。井堂画伯、彫師、摺師が三位一体となり、35版46度摺りという手間を惜しまず一点一点丹念に制作した傑作木版画です。
随所で輝く井堂芸術独自の
金銀箔散らし
■本作は東京書芸館でしかご入手いただけない限定作品。今回は30点を限定頒布いたします。壁に穴を開けずにお飾りいただける別売『額置スタンド』もご用意。一足先に日本が誇る春の情景を身近でお楽しみください。
43伝統の「手彫り」「手摺り」技法で摺り上げられた木版画傑作 35版46度摺り
綿密に彫り上げられた何十枚もの版木。何度も微調整を繰り返して調合された顔料。わずかなミスさえ許されない摺りの技術が一体となり、一つの作品となります。しかし、わずかでも不具合が見つかれば容赦なく破棄。すべてが完璧に仕上がった物のみが完成品として認められます。
作品は、井堂雅夫画伯が1点1点確認し、完全なもののみに、エディションナンバー、および自筆サインと落款が入ります。
井堂雅夫 画伯 略歴
1945年生まれ。幼少期を岩手県で過ごす。1960年より京都在住。1973年、日本版画協会入選。日動版画グランプリ入選。三軌会 新人賞受賞。国内はもとより、アメリカ、中国、スイスなど海外で個展開催。1993年、NHK大河ドラマ「琉球の風」版画展。1996年、宮沢賢治生誕百 年祭・公式ポスター制作。2004年、京都・永観堂禅林寺に「救世阿弥陀如来」、「錦秋永観堂」の肉筆画二点奉納。ロスアンジェルス・カウンティ美術館に 作品収蔵。NHK「にんげんマップ」、「趣味悠々」に出演。2013年、『不二山と桜』(本作品)を完成。2016年、享年70で惜しまれつつ逝去。