春夏秋冬そして富士、半世紀近くに渡り巨匠が追い続けた、
日本の四季の印象が今ここに結集
春 春うらら
筑後平野に広がる田園風景を、春の温もりを背中に感じながら描いた作品。
憧れの名作や絶版作品を驚きの価格で
春 桜花乱舞
旅先でヘッドライトに浮かび上がった、
夜風の中で生きとし生ける桜の舞
■海外の美術館にも多くの作品が収蔵されている国際的版画家・宮本秋風が、1969年に飯岡修(いいおかおさむ)画伯に師事してから、画業45周年を迎えることになりました。しょげい倶楽部ではこの喜びを共に味わいたいと願うファンのため、特選10種『季節の風景』をご用意いたしました。
■本来木版画は、作家の手による原画を彫師(ほりし)、摺師(すりし)に託して制作するもの。ところが宮本画伯に限っては違います。原画や下絵などは描かず、自分で直接版木に掘り込み、彩色摺りなどすべての工程を一人で行う無二の作家で、別名「刀で絵を描く画家」とも呼ばれ讃えられているのです。この独特の手法により、作家の息づかいまでが伝わる繊細な表現を可能にしています。
■本作は、そんな崇高(すうこう)な画業より生まれた膨大な作品より、ご自身のお気に入りである10点、日本の四季に取材した8点と富士山を画題とした2点を『季節の風景』と題してまとめた、東京書芸館オリジナルのセットです。各作品は、お部屋に飾りやすいサイズに仕様を変更。本来は絶版(ぜっぱん)作品や高額で手に入りにくい作品ばかりですが、最新の高画質ジクレー版画により、大変にお求めやすい価格でのご提供が可能となりました。
■限定100セット制作。すべての作品には作者直筆のエディションNO.と作品名、サインが入り、桐箱に入れてお届けします。また、季節ごとに取り替えながら飾れるよう、特製の木製額も1点おつけします。宮本画伯の偉大な画業を辿る傑作選を、ぜひこの機会にご愛蔵ください。
夏 菖蒲雨
静謐なまでのもやと雨に対し、初夏の訪れを喜ぶ
可憐な菖蒲を対比させた作品。
夏 サルビアの夏
遠い夏の日の想い出を、深紅のサルビアに寄せて
彩色摺りした美術館所蔵クラスの作品。
秋 秋雨
そぼ降る秋雨と紅葉の向こうに、東寺五重塔が
浮かび上がる、静かな古都の風景
秋 秋の大地
九州の久留米近郊で、耳納連山を遠くに望む
遙か昔から変わらない秋の田園風景
冬 雪帽子
滋賀県の日野にある池で見つけた、数本の木杭に
乗っかるとても愛らしい雪帽子。
冬 里の雪
中国地方のアトリエ近くで出会った、雪が降る中
そこだけ妙に暖かな民家の灯かり。
富士 富士山山中湖より
夕映え前のほんのりと優しい富士山の美しさを、
版画に残したいと描いた作品。
富士 赤富士
「そういえば、富士に定番の赤富士がないね」と
ふと気づいて描いた作品。
直筆サイン
エディションナンバー
作者直筆作品名
宮本 秋風 略歴
昭和25年、福岡県生まれ。昭和44年、東京で飯岡修画伯に油彩を師事。
昭和57年、作品がボストン美術館、ロックフェラー記念美術館等に買い上げられ、世界的に注目される。以後、シアトル(米)、ロンドン、パリなど、海外で個展を精力的に開催。
平成17年には画業35周年を記念して「川霧」を制作。
また、初めての木版画集「宮本秋風木版画集」を出版。京都画廊選抜展賞、86年度芸術クラブ賞ほか、受賞歴は多数。「ぼかし摺り」で名高い木版画界の名匠である。
↓ 桐箱にも直筆サイン入り