惜しまれつつ逝去された、日本画壇の巨匠・後藤純男が描き出す《日本の原風景》
桜や紅葉の華やぎ、月夜や雪明かりの情景を
みずみずしい色彩と繊細な筆致で描き出した傑作。
古より変わらぬ三重塔と移り行く季節の彩りが、
ものの見事に調和し、感動を抑えきれません。
心の琴線に触れる風景をご尊家でお楽しみください。
尽きせぬ感動、澄みわたる美の境地。作者の体温を伝えるみずみずしい色彩の妙。芸術の都パリにおいて、記録的な入場者を達成した世界的巨匠・後藤純男画伯の世界。
入手困難とされる愛好家垂涎の『塔映』三部作を現代最高水準のリトグラフにて再現。
世界的巨匠・後藤純男画伯の代表作
■2016年、惜しまれつつ逝去された後藤純男画伯。旭日小綬章、内閣総理大臣賞など数々の栄誉に浴し、日本美術院理事を歴任。長らく現代日本美術界を牽引してこられました。画伯の作品は国内のみならず、パリで後藤純男展が開かれるなど国際的に評価されています。
■画伯が最も得意とし、最後まで挑み続けた画題こそ、悠久の歴史を刻む古寺の情景。その中でも今回ご紹介する『塔映』は、『雪』『月』『花』より構成され、日本人の《心の故郷》を、古刹の美に託して描いた傑作として大絶賛される風景画の人気シリーズです。薄紅の桜からは爛漫たる春の薫り。雪を描いた風景からは厳冬の凛とした空気。そして秋深まる月夜からは澄み切った郷愁が漂います。めくるめく季節にあわせて装いを変える世界遺産・奈良の法起寺三重塔。古より変わらぬ偉容と変化に富む自然美が溶け合い、えも言われぬ感動が込み上げます。
■後藤画伯の作品は、繊細な色彩と写実的な筆致からリトグラフによる再現は難しいとされてきました。そのため、本作では画伯の正式認可・監修のもと、色彩、にじみ、ぼかしに至るまで忠実に復刻。画伯が自ら校閲してお墨付きを得た作品にのみ、直筆署名・エディションナンバー・落款を入れた東京書芸館限定のオリジナル作品です。今回、複数点お求めの方には、特別価格をご用意しました。生前の自筆署名入りの絵画は、今後ご入手いただけなくなりますので、この好機を絶対にお見逃しないようお願いします。画伯の偉業とともに、ご自宅で日本の風雅な世界を心ゆくまでご堪能ください。
■画伯が最も得意とし、最後まで挑み続けた画題こそ、悠久の歴史を刻む古寺の情景。その中でも今回ご紹介する『塔映』は、『雪』『月』『花』より構成され、日本人の《心の故郷》を、古刹の美に託して描いた傑作として大絶賛される風景画の人気シリーズです。薄紅の桜からは爛漫たる春の薫り。雪を描いた風景からは厳冬の凛とした空気。そして秋深まる月夜からは澄み切った郷愁が漂います。めくるめく季節にあわせて装いを変える世界遺産・奈良の法起寺三重塔。古より変わらぬ偉容と変化に富む自然美が溶け合い、えも言われぬ感動が込み上げます。
■後藤画伯の作品は、繊細な色彩と写実的な筆致からリトグラフによる再現は難しいとされてきました。そのため、本作では画伯の正式認可・監修のもと、色彩、にじみ、ぼかしに至るまで忠実に復刻。画伯が自ら校閲してお墨付きを得た作品にのみ、直筆署名・エディションナンバー・落款を入れた東京書芸館限定のオリジナル作品です。今回、複数点お求めの方には、特別価格をご用意しました。生前の自筆署名入りの絵画は、今後ご入手いただけなくなりますので、この好機を絶対にお見逃しないようお願いします。画伯の偉業とともに、ご自宅で日本の風雅な世界を心ゆくまでご堪能ください。
塔映『花』44版44度摺り
光あふれる奈良・斑鳩(いかるが)の春。画面手前の匂うばかりの枝垂れ桜は爛漫と咲き誇り、大和の春を祝福するようです。清澄な青空に堂々とたたずむ三重塔は、春一色に染められた斑鳩の里を温かく見守ります。歳月をにじませる黄蘗(きはだ)の土壁、その手前には青々とした若草や黄色い菜の花、レンゲ草の赤紫が春を謳歌するように広がり畦道(あぜみち)を覆います。古来、万葉集や古今集に歌われた古刹の春の情景を余すところなく伝える風景画の傑作です。
塔映『月』38版38度摺り
秋の宵、紺碧色の雲間に浮かぶ、まばゆい金色の満月が古塔を照らし出す情景。夜風になびく秋草、薄闇までも赤く染める紅葉に、深まりゆく錦秋を感じさせます。秋の夜の美しい風情を巧みな筆致で描き出した画伯渾身の一枚。
塔映『雪』30版30度摺り
古寺が白雪に包まれる厳寒の冬。屋根も木々の枝も、道端も白銀の世界に様変わり。かすかな雪明かりが堂々たる塔を風情豊かに浮かび上がらせています。深い静寂の中、雪の降る音や、冷たい空気までも漂うような臨場感あふれる名作です。
後藤純男画伯 略歴
昭和5年、千葉県生まれ。昭和27年、第37回院展初入選。昭和40年、第50回院展にて日本美術院賞・大観賞を受賞。昭和47年、第57回院展に「残照」を出品、奨励賞を受賞。同作品は文化庁買上げとなる。昭和51年、文部大臣賞を受賞。昭和57年、中国西京美術学院名誉教授に就任。昭和61年、第71回内閣総理大臣賞を受賞。同年、本作『塔映 雪・月・花』の三部作を制作。昭和63年、東京藝術大学美術学部教授に就任。平成7年、後藤純男展をフランス・パリにて開催。平成9年、東京藝術大学を退官後、北海道上富良野町に後藤純男美術館を開設。平成18年、春の叙勲で旭日小綬章を受章。平成28年、東京藝術大学名誉教授に就任。日本芸術院賞恩賜賞受賞。同年10月18日に86歳で逝去。