「日本人で、ほんとうに良かった」と思える心のふるさと「里山」。
自然をいつくしみ、大切にする心の原風景を、日々の暮らしの中に―。
本当に残したい風景が、ここにある
爽快に飛翔する鷲の描写
■旅先などで、ふと、心動かされた景色に出会ったことはありませんか。決して有名な観光地ではないの に、懐かしさに胸がしめつけられるような田園風景。ゆるやかな山並みを背景にした茅葺き屋根や、白壁の蔵の佇まい。そして、子供の頃にフナやドジョウ捕り をしたような小川や、かくれんぼをしたような雑木林。《日本の里山》には、人々の思い出があふれています。
■本作品『里山の四季』は、木版画界の名匠 佐野せいじ画伯が「本当に残したい日本の風景」として、自らの心象風景である《里山》を、見事に描きあげた作品です。
『夏茂る里』、『秋茜の里』、『雪なかの里』、『桜風の里』の木版画四点揃。しばしばスケッチに通う京都の美山町をはじめとして、子供時代を過ごしたふるさと静岡の思い出を重ね合わせ、日本人の心の原点ともいうべき懐かしい風景を表現しています。
木版画界の旗手による叙情豊かな傑作
愛らしい風物詩「秋茜」
■杉林の影と、鏡のような水田との対照が鮮やかな『夏茂る里』。秋の透明な空気感が伝わる『秋茜の里』。霙まじりの初冬の情趣を描いた『雪なかの里』。麗らかな陽光にあふれた『桜風の里』。日本人の誰もが、いつかその風景を歩いたような、懐かしい世界です。
■本作品『里山の四季』の作者は、現代木版画界の旗手 佐野せいじ画伯。詩的な情感あふれる画風により、木版画の世界に清新さを吹き込む名匠です。佐野画伯が一貫して追究するモチーフは、古き良き日本の風景。 四季の織り成す自然の美しさ、懐かしい「心のふるさと」を、みずみずしくも澄みわたるような感性で、叙情ゆたかに描き出します。
近年は、木版画制作、個展開催のほか、NHK大河ドラマ協力、著名出版者社による木版画集出版など、活動の幅も広くその実力は高く評価されています。
守り続けたい「自然との共生」
水田、防風林にも人々の
知恵
■いま、世界的にも、日本各地の《里山》に対する関心が、高まっています。穏やかで四季の彩りの美しい日本の田園風景は、他の国には見られない、澄んだ詩情にあふれています。壮麗な大自然でもなければ、にぎやかな町中でもない《里山》——。
それは、自然と人間の手が協力して作り上げた、お金には換えることのできない文化的な財産でもあります。
■「いま残されている水田や、棚田、防風林には、どれほどの人の知恵が注がれてきたでしょうか」と語る 佐野せいじ画伯。「茅葺き屋根や、漆喰の白壁には、自然との調和を背景とした、工夫と美意識があります。里山は、人々が豊かな自然の恵みの中で暮らし、農 業や林業、牧畜業を営み、お年寄りと子供たちと両親が、和やかにふれあう日本の原風景なのです」佐野せいじ画伯は、日本人の心の原風景ともいえる「美しい 里山風景」を、何とかして後世に残したいと考え、創作を続けています。
東京書芸館だけのオリジナル作品
■江戸の浮世絵と同様に、伝統技法を駆使した《手彫り・手摺り》木版画。熟練の彫師・摺師による最高 36版42度摺りの丹念な仕上げにより、佐野画伯の詩情あふれる世界が、余すところなく表現されます。一点一点、そのすべてが、わずかの狂いも許されない 丁寧な手作業。画伯自ら厳しく校閲し、完璧と認めた作品のみに作家自筆にて、エディションナンバー、サインが入れられ、落款が押されます。
■ 『里山の四季』は、東京書芸館だけの特別作品。画廊や百貨店などでは入手できません。お部屋にいながらにして「里山」の心癒される美しさを、ご堪能いただ ける本作品。ぜひ「日本人で、ほんとうに良かった」との実感を、お楽しみください。500部の限定作品。木製額一点付き。今回は、特製オリジナル絵葉書 セットを、無料進呈。