豪壮華麗な色彩で流れるような飾り羽の一枚一枚を総手描き。
古来、毒虫を啄(ついば)むことから邪気を払う象徴とされてきた孔雀に、
富貴吉祥を願う紅白牡丹を描き上げた《絢爛(けんらん)たる花鳥図》。
際立つ絶世の青、飾り羽の優雅な緑…
群を抜く色彩感覚と繊細な画力に驚嘆!
■まるで清流のごとく流れる、孔雀の優雅な飾り羽。豪壮華麗な色彩で孔雀の特徴である羽の目玉模様や細やかな羽毛、その一枚一枚が肉筆で総手描きされていることに驚愕せざるを得ません。今回ご紹介する『富豊牡丹孔雀(ふほうぼたんくじゃく)』は、日本の自然美を紡ぐ画家として、いま高く評価されている日本画家・西嶋深翠(にしじま しんすい)氏が描いた傑作です。
■孔雀の気高き表情に、絶世のブルーがきらめく首から胴体の美しさ。そこから幾重も重なり合う飾り羽。写実極まる孔雀の羽は濃淡やぼかしの技法を駆使することで、描きこまれます。背景には堂々と咲き誇る紅白の牡丹。濃淡やグラデーションを施しながら表された花びらは、みずみずしく鮮やかで、今にも香りが漂ってきそうです。また絵具を滲ませる「たらし込み」や下絵の輪郭線を写す「骨描き」を組み合わせることで、孔雀牡丹の生命力を生み出しました。
■古今東西、その美しい佇まいから神の使いとして災厄から人々を守ると伝えられてきた孔雀。特に仏教では毒虫を喰らい尽くす孔雀は益鳥(えきちょう)であることから、邪気を払う象徴として孔雀明王が生まれた歴史があります。古くから富貴花と伝えられる牡丹の大輪とともに大いなる吉祥をご祈念いただけるでしょう。
困難なご時世に負けない災厄消除を願う一幅
■一筆一筆、西嶋氏が自ら絵筆をふるった優美な掛軸。本物でしか味わうことのできない繊細な色遣いや絹本肉筆ならではの質感、絢爛(けんらん)たる極彩色を余すところなくご堪能いただけることと存じます。今回は床の間や和室に荘厳な彩りを添える太巻尺五立(ふとまきしゃくごたて)の「軸装」をご用意しました。直筆箱書き入り太巻用桐箱に納めてお届けいたします。他ではお求めいただけない肉筆作品のため、今回の頒布は限定15。災厄がはびこるこのご時世に、ともに困難を乗り越えることを願って《災厄消除の孔雀図》をお飾りください。
羽毛の一枚一枚が手描き!繊細極まる色彩も必見です
牡丹の花びらを手作業で描き出し、ふわりとした
質感を実現しました