青く澄み渡る空に、堂々と佇む霊峰富士。山裾を白く染める冠雪や
金色の朝靄が、明け方のひんやりとした空気感まで伝える肉筆画。
身も心も晴やかにさせる、めでたき青き富士
■どこまでも澄み渡る青い空に、堂々とそびえる霊峰富士。穢れなき真っ白な冠雪が山頂から広がるように山裾を覆い、ひんやりとした空気まで伝えているようです。麓には朝靄が漂い、対岸の樹々は湖面に映り込む、素晴らしき明鏡止水。朝の優しい光を受けて静寂な水面が輝き、新たな一日の始まりを告げています。
■この度ご案内する『日本の夜明け』は日本画家・鈴木優莉氏による肉筆画。古典意匠で高い評価を獲得している稀代の画家が絹本に一筆一筆、繊細な筆致で描き上げた傑作です。「富士の青さと朝日の表現にこだわった」と語るように、色の濃淡やぼかし、グラデーションを駆使することで、朝の美しい情景を見事に描き出しています。富士は険しい山肌を墨で下書きし、幾度も色を重ねることで澄んだ山容を描写。雲煙や靄は水を引いて、絹が濡れた状態で白色をのせ、その上から刷毛でぼかしながら空気感を追求しました。仕上げには金粉を散らすことで、光がきらめく湖面を見事に演出しています。
■「朝焼けのキラキラと水面に映る清々しさが、喜びと希望に満ちあふれた新しい一日の始まりとなりますように」との願いを込めてしたためた肉筆作品。他ではお求めいただけない東京書芸館オリジナル作品となりますので、お見逃しないようお願いします。今回は「額装」と「軸装」をご用意しました。爽やかな青き富士を眺めているだけで、身も心も晴れやかになることでしょう。年中掛けにもふさわしい吉祥富士図をぜひご所蔵ください。肉筆作品につき、今回の頒布は各限定10。先着順となりますのでお早めのお申し込みをお願いします。
華麗なる色彩の創造者 鈴木優莉 略歴
昭和43年岐阜県生まれ。花鳥図や古典意匠、人物画、動物画を得意としており、第5回前田青邨記念大賞において入選など、数々の賞歴を誇る。現在は墨彩会会員。女性らしい柔和な画風が話題を呼び、個展を開けば常に長蛇の列ができるほど。岐阜県の豊かな自然に囲まれ、創作活動に励んでいる。