千年以上、封印されていた飛鳥仏が驚きの完成度で復刻!
思わず息をのむ細密手彫りで、現代に蘇らせた国宝秘仏。
国宝秘仏の封が解かれたような神々しさ。お部屋に格式を与えます。
宝冠・光背・台座まで一切隙のない彫刻
■飛鳥時代を代表する仏像として名高く、法隆寺夢殿に祀られる国宝「救世観音」。聖徳太子の等身を写したとされる日本最古級の木彫仏で、千年以上に渡って厨子内に納められ、人目に触れることはありませんでした。この封印された仏像を岡倉天心とともに調査した東洋美術研究家・フェノロサは、著書の中で「全身の美しさは古代ギリシャ彫刻に迫り、神秘的な微笑はモナ・リザを連想させる」と絶賛。まさに東洋美術の最高傑作であり、世界の至宝といっても過言ではありません。
■この度ご案内する『救世観音像』は、日本の人間国宝にあたる中国工芸美術師・孫顕秋(そんけんしゅう)氏が黄楊(つげ)材を彫り上げた傑作。比類なき審美眼と彫技を駆使し、細密手彫りによって千年の美を現代に蘇らせることに成功しました。
■まずは深い知性を感じさせるご尊顔をご覧ください。切れ長の理知的な目、克明に刻まれた鼻筋、慈悲深い笑みをたたえた唇など国宝にも迫る、一切妥協のない造り込みは圧巻です。御身に装う天衣や裳の表現も見事。膝前で交差した天衣は一度腕にかかり、再び下へ。左右対称に広がる姿は神々しく、ため息が漏れるほどです。
■本像を美しく彩る光背(こうはい)や、宝冠(ほうかん)の精緻な彫りも見逃せません。宝珠形をした光背の先端には宝塔(ほうとう)が浮彫りされ、中心には蓮華や唐草などの紋様、外周に妖艶な火炎紋を鋭い彫り口で表現。緻密極まる宝冠は左右の飾りや垂れ飾りなど驚愕の造形美を魅せ、透彫りの花紋を散りばめたような、贅を尽くした意匠に目を奪われます。
■国宝に指定されている飛鳥仏をこれまでにない完成度で蘇らせた傑作。一体一体の緻密な彫りを施した仏像は本来であればたいへん高額になるところ、限定10体のみ、破格のお値段でご提供できる運びとなりました。ぜひこの機会に稀代の名像をご尊家にお迎えください。
所蔵:奈良県法隆寺
法隆寺夢殿のご本尊として知られ、聖徳太子(厩戸皇子)の等身を象ったと伝えられる観音像。長く秘仏として守られてきたため、保存状態が良く、当初の金色が残る。頭部から足を乗せる台座(蓮肉)まで一木で造られた飛鳥時代を代表する仏像である。