上皇陛下御高覧という国家的栄誉に浴した偉才が、
飛躍の象徴である干支・兎を純金箔仕上げで丹念に表現。
飛躍と磐石を願う黄金芸術!
小さな生命の鼓動さえ感じさせる、名匠の造形力は圧巻。
■長い耳をピンと立て、凛とした表情で前を見つめる金色の兎。一歩前に持ち上げた前足は、いつでも跳躍できる 体勢を維持。まさに動き出さんばかりの迫力は見事というほかなく、並々ならぬ生命力を感じさせます。
■今回ご案内する『翠春―兎―』は、400年以上の歴史を誇る高岡銅器の名匠・佐野宏采氏が卓抜の手技を振る い謹製した傑作です。氏は上皇上皇后両陛下の御前で実演する栄誉に浴し、賞賛のお言葉を頂戴した国の伝統 工芸士。その圧倒的な技量の数々をご覧ください。思わず触れたくなるような細やかな毛並み。足裏の肉球や爪ま で写実を極めた造形は息をのむほどで、高い芸術力を感じさせます。 ■古来、兎は子供をたくさん産むことから豊穣や子孫繁栄、月の使いとしてツキを呼ぶ縁起の良い生き物と されてきました。そして何よりも、前に飛び跳ねる様子から「飛躍」の象徴として尊ばれ、新たな生命が成長しよう とする状態であり、これまで力を溜め準備してきたことが成果として現れる「飛躍発展の年」とされます。
■佐野氏が『翠春』と名付けた本作は、「明るく晴れやかな季節」という意味が込められています。名匠の作 であり、価値ある純金箔をまとわせた黄金の兎ながら、お求めやすい価格を実現。ぜひお飾りいただき、新年 が飛躍の年となるようご祈願ください。限定20。
佐野宏采 略歴
昭和19年、富山県高岡市生まれ。昭和43年、日本伝統 工芸展で初入選後、富山県功労表彰をはじめ、数々の彰 歴・賞歴を積み重ねる。昭和49年、日本工芸会正会員認 定。昭和58年、富山置県百年の折には、高岡を代表する 金工として、上皇上皇后両陛下の御前で実演を行うという 大栄誉に浴する。平成26年、伝統工芸士に認定。平成30 年には瑞宝単光章を受章。押しも押されもせぬ金工界の 重鎮である。