世界的版画家 宮本秋風が自ら彫りと摺りを重ねて完成させた傑作
他に類をみない絢爛たる輝きが添えられた京都の情景は圧巻!
自画・自彫・自摺で生んだ古都の四大絶景
■桜の開花に心を躍らせ、鮮やかな紅葉に秋の深まりを感じ、降り積もる雪に美を見出してきた日本人。
まして、古都の情景が春夏秋冬の美と重なることで、心揺さぶられるほど美しく、風雅な世界へと変貌します。
■『京の四季』はボストン美術館、ロックフェラー記念美術館などからお買い上げを賜る世界的版画家・宮本秋風画伯が作り上げた四季四部作です。日本各地の美を追い続けた画伯が心揺さぶられたのが、四季に彩られる京都の情景でした。本作はまさに氏の真骨頂である《自画・自彫・自摺》を実践。通常、木版画は分担作業となる場合がほとんどですが、本作では画伯が独りで原画を描き、数十枚もの版木を彫り上げた後、一作一作、摺りを重ねることでようやく完成に至るのです。
春『渡月橋』(木版画 18版19度摺)
嵐山の代名詞「渡月橋」に咲き誇る満開の桜。薄紅色の花びらの上から散らした金箔や洋箔の桜吹雪が、桂川にキラキラと降り注ぐ絶景が描写されています。耳をすませば青藤色の川のせせらぎが聞こえてくるようです。
夏『龍安寺』(木版画14版18度摺)
日本を代表する枯山水の石庭で名高い古刹。大海の波を表す白砂に、洋箔を散らした岩が凛とした雰囲気を醸します。朝霧に包まれた緑と油土塀も風情があります。
秋『清水寺』(木版画16版18度摺)
黄金に染まった夕焼け空と真っ赤な紅葉に包まれる清水の舞台。彼方の三重塔が奥行を演出し、至るところに金箔や洋箔が撒かれ、情趣豊かな秋を盛り立てます。
冬『金閣寺』(木版画11版13度摺)
金色の壁は金箔摺り、銀に輝く雪は金箔と洋箔で描かれた冬の金閣寺。池に映る舎利殿や遠くに望む衣笠山まで実に精緻で、ひんやりとした空気まで伝える一枚です。
緻密を極めた技
■抒情あふれる色彩の上から「金箔散らし」や「洋箔散らし」。粒子の異なる雲母を撒く「雲母摺り」、金閣寺には「金箔摺り」を駆使することで作品に奥行を生み出し、絢爛たる華やぎを演出しています。
金箔・洋箔散らし
粉末状にした金箔や洋箔を、網を張った竹筒に入れ、散らして装飾。木版画をきらびやかに彩る技です。
雲母摺り・雲母振り
雲母を膠(にかわ)の上に撒き、画面を輝かせる技。風景にあわせて雲母の粒子の大きさを使い分けます。
金箔摺り
金箔を摺り込むことで金閣寺を荘厳に演出。白い銀世界の中に金色が映えます。
画業55周年を記念して完成させた東京書芸館限定作品
一点一点想いを込めて、独りですべて制作
個展や展覧会でもご入手いただけません。一年を通じ、掛け替えてお楽しみいただける四部作をお値打ち価格でお届けします。作品は全てエンボス入りの和紙に、宮本画伯が直筆サイン・作品名・エディションをお入れいたします。この機会に貴重な作品をぜひお飾りください。
絵の雅な色彩を引き立てる「専用木製額1点」付き
世界的版画家 宮本秋風 略歴
昭和25年、福岡県生まれ。昭和44年、油絵画家・飯岡修氏に油彩を師事。昭和50年頃、油彩から木版画に関心を移し、独自の技法を研鑽。昭和57年、作品がボストン美術館、ロックフェラー記念美術館などに買い上げられ、世界的に注目される。以降、有名百貨店や画廊のほか、シアトル、ロンドン、パリなど海外でも個展を開催。平成30年、宗像・沖ノ島と関連遺産群を題材にした記念切手を発売。令和5年、画業55周年を記念して『京の四季』を制作。京都画廊選抜展賞、86年度芸術クラブ賞など受賞歴多数。