心の故郷十二か月を描いた傑作
■桜の開花に心騒がせ、菖蒲の色合いに初夏を察し、尾花のそよぎに秋を感じてきた日本人の美意識。
本作品『京の花の歳時記』は東京書芸館の創立88周年を記念して制作された多色摺り創作木版画。 木版画界の第一人者・ 井堂雅夫画伯により、日本の十二ヶ月の美が、詩情豊かに描き上げられた、いわば《現代の花鳥図》です。 春霞の情感や、夏の烈しい陽射し、 秋あかねの舞う夕暮れの情感、冬の雪の静かな気配など、日本の風土ならではの情景が、見事な筆致でとらえられています。
本作品『京の花の歳時記』は東京書芸館の創立88周年を記念して制作された多色摺り創作木版画。 木版画界の第一人者・ 井堂雅夫画伯により、日本の十二ヶ月の美が、詩情豊かに描き上げられた、いわば《現代の花鳥図》です。 春霞の情感や、夏の烈しい陽射し、 秋あかねの舞う夕暮れの情感、冬の雪の静かな気配など、日本の風土ならではの情景が、見事な筆致でとらえられています。
最高級越前手漉き和紙に微妙な
色彩を再現していく摺師の技
色彩を再現していく摺師の技
■多くの作品が国内外の著名美術館に所蔵され、日本はもとより世界の美術コレクターに高く評価される井堂画伯。本作品は、長年京都にアトリエを構える井堂画伯が、もっとも心を寄せる風景を描き上げた傑作です。
江戸期の浮世絵の木版画技法をそのままに、熟練職人たちが、伝統的な手彫り手摺りにて制作。絵具の微粒子を散らす画伯独特の「ごま摺り技法」を随所に駆使し、微妙な光や空気感まで表現しています。一点一点が、素朴な温もりにあふれた味わい深い作品となっています。
東京書芸館のみの配布。限定880組
■多色摺り創作木版画『京の花の歳時記』は12点1組、木製専用額1点つき。12ヶ月の情景を、1年を通してお楽しみいただけます。限定880部制作のうち今回頒布は20部。これだけのコレクションながら今回はお求めやすい価格にてご提供いたします。一点一点を井堂画伯が校閲し、完全な作品のみに画伯自身が落款を押し、作品名、エディションナンバーを入れる公認作品です。
井堂雅夫 画伯 略歴
1945年 出生後、幼少期を岩手県盛岡市で過ごす。
1960年 京都に移る。
1973年 日本版画協会入選。日動版画グランプリ入選。三軌会新人賞受賞。
国内はもとより、アメリカ、中国、スイスなど海外で個展開催。
1993年 NHK大河ドラマ「琉球の風」版画展。
1996年 宮沢賢治生誕百年祭・公式ポスター制作。
2004年 京都・永観堂禅林寺に「救世阿弥陀如来」、「錦秋永観堂」の肉筆画二点奉納。
ロスアンジェルス・カウンティ美術館に作品収蔵。
NHK「にんげんマップ」、「趣味悠々」に出演。
2006年 東京書芸館より『京の花の歳事記』を発表。
2009年 日本十大名桜『弘前城の桜』を完成。
2010年 日本十大名桜『根尾の淡墨桜』を完成。
2016年 享年70で惜しまれつつ逝去。
●作品所蔵 ロスアンジェルス・カウンティ美術館、米国議会図書館、京都府京都市、
岩手県盛岡市・花巻市、江刺市、イタリア・フィレンツェ市、サレルノ市ほか多数。
12点の作品を入れて飾れる、専用木製額1点、保存用タトウつき。また、複数の作品を同時にご鑑賞いただけるよう、『別売り木製額』をご用意しております。