流星のようなきらめき、炎が生み出す美と趣。
独自の釉薬が奏でる名碗の色彩は、人々を魅了してやみません。
手中に広がる三つの美しき世界
■織田信長、豊臣秀吉らが権力の象徴として蒐集していたことでも知られている天目茶碗。日本では国宝や重要文化財にも指定されるなど、長年にわたり尊ばれてきました。そして、現代においてもその人気は衰えることを知りません。この度は、どなたにもご愛用いただける『天目茶碗』の三種揃えをご紹介いたします。
輝く星々が魅了する
『銀星油滴天目』
地の色が夜空のように黒く、縁の黒色もキリッとした印象を与えます。そこに映える銀色の斑点は、銀河に輝く無数の星のよう。光を当てたときの煌めきや結晶の中にある光彩は、見る者を魅了します。深みのある銀色と赤鉄色のグラデーションが魅力の、天目茶碗の代表格です。
計算された模様の美
『貫入翡翠青磁天目』
翡翠のような美しい青みが特徴的な青磁に、貫入(ヒビ模様)によって一つ一つ異なる独自の景色。縦横無尽に入った筋と、さらに深い層へ結晶のように入った模様は、偶然ではなく綿密な計算のもとで生み出された味わいとなり、和泉氏の独自性が光ります。
自然との対話の賜物
『流星窯変天目』
和泉氏が夜空に降り注ぐ星々に感銘を受けて生み出した、オリジナルの天目釉。その名の通り、流れる釉薬が流星群のような模様を作り、器の中に銀河を生み出します。上部は虎のような琥珀色、下部にかけては清らかな青色へ。輝きゆらめく神秘的な美しさです。
研究を重ねてようやく生み出した独自の天目釉
■三種の名碗を手掛けたのは、独自の釉薬研究を続ける京焼・清水焼の作家、和泉良法氏です。漆黒に輝く銀色の斑点が夜空の星々を思わせる「銀星油滴天目」。計算されたヒビ模様の貫入が翡翠のような青磁に映える「貫入翡翠青磁天目」。そして、器に小銀河を生む「流星窯変天目」。三種すべて、氏の釉薬研究の賜物ともいえる独自の天目釉となっています。
■三作品それぞれが独自の世界観を持つ本作。大切な方のおもてなしにお使いいただけば、お茶の席に一流の品格を添えることでしょう。今回は特別に黒檀調の二段飾り棚を無料進呈いたしますので、より格調高い雰囲気を感じていただけます。この機会にぜひご所蔵ください。
いずれも高台に作者陶印入り。直筆箱書き入り桐箱つき
本式「黒檀調二段飾り棚」を無料進呈!!
和室や床の間にいっそう品格をもたらしてくれます
京焼・清水焼の作家 和泉良法 略歴
一九四七年、京都市東山生まれ。天目や青磁を中心に作陶。その技術を生かし、作品は土鍋やスピーカーに至るまで多岐にわたる。釉薬研究の先駆者としても知られ、千を軽く超える実験と経験に裏付けされた釉薬調合と焼成温度管理の勘は他に類を見ない。日々、作陶と釉薬研究を行っている。