日本貨幣傑作選 第15号

謹啓

　平素は東京書芸館をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。この度は大好評の『日本貨幣傑作選・十五』をお届けいたします。世界的な経済不安が続く中で、日本は円安・物価高の真っ只中にあります。これにより所蔵価値の高い金貨や大判小判、稀少銀貨に投資する動きが活発になっているのです。まさに有事の金ということなのでしょう。実際に金価格が１gあたり１万円を突破すると、将来の値上がりを見込んだ実物資産として所有する方が増えたことにより、市場に出回っているアンティーク金貨や記念貨幣の数が減少してきている状況です。このような空前のコインブームにより品薄状態が続く中、弊社が総力を上げて確保した貴重な貨幣・紙幣を厳選してご紹介して参ります。

　まず、お手元に置いていただきたいのは、造幣局発行の記念金貨・銀貨です。『昭和平成令和記念貨26種セット』は造幣局が初めて記念貨幣を発行してから60年の節目を迎えたことを寿ぎ、お届けする豪華コレクションとなります。わが国初の記念貨幣「東京オリンピック千円銀貨」から、令和の幕開けを告げる「天皇陛下御即位記念１万円金貨」までの貴重貨幣をボックスに納めた本品の価値は絶大。皇室金貨３種も含まれ、私たちが生きてきた時代を一望することができる記念貨幣絵巻です。

　もちろん、大人気で価格の上昇が激しい江戸時代の大判・小判金もご用意。今回は『万延大判金』『天保大判金』の極美品を確保しました。いずれも堂々たる墨書が鮮明に残る状態が非常に良い品ですが、評価が元書でないため、お手にしやすい価格となっています。大注目は弊社初登場の『正徳小判金』でしょう。製造期間はわずか４ヶ月程度で、すぐに次の享保小判金に置き換わったことから、現存数が極めて少なく、小判収集家の最後の一枚となるはずです。ぜひこの機会にコレクションを完成させてください。

　紙幣からは『二宮尊徳 壱円札紙幣 １０００枚完封』をご紹介します。発行年は昭和21年（一九四六年）で戦後まもない中で発行されましたが、壱円紙幣が千枚束の状態で残るという大珍品です。しかも大蔵省の包み紙まで現存する完全未開封品ですから、存在自体が奇跡といえるでしょう。また昨今、大注目の珍番紙幣からは『新福沢諭吉壱万円紙幣』『岩倉具視五百円紙幣』のぞろ目８種揃え・最初番・最終番・昇り番をご用意。新紙幣発行が今年の７月３日に迫ったことにちなむ珍番紙幣ブームの中で、ようやく確保したプレミア紙幣をお届けします。いずれも高い所蔵価値を誇り、さらに値上がりが見込まれる逸品ばかりです。弊社の手持ちも少なくなる中、この機会をお見逃しないようお願い申し上げます。

　謹白

追伸
別紙では明治金貨を各種取り揃えております。それも国際的な貨幣鑑定機関PCGSでMS61以上の評価を獲得した品も掲載しました。究極の一枚を求める方にふさわしい逸品です。裏面の「地方自治法施行60周年記念貨幣」特集とあわせてぜひご覧ください。

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