謹啓
数年ほど前から続いている「昭和レトロブーム」。来年は奇しくも昭和時代が始まってから100年という節目にあたり、その注目度もさらに増していくことと思われます。そこで東京書芸館では初めてとなる昭和・平成・令和のポップカルチャーに焦点を当てた特別号『廻る時代の名品館』をお届けいたします。「ポップカルチャー」とは大衆向けに作られた映画、漫画、アニメ、特撮、スポーツ、音楽、演劇などを指す総称。近年はその価値が認められ、急速にプレミア化しているものも少なくありません。また、コレクターズアイテムとして、愛好家が血眼になって探し求めている垂涎の品も多く存在し、今後の所蔵価値の高まりも見込まれます。
まず、巻頭でご紹介するのが歴史的偉人の肖像が並ぶ最新の紙幣額『令和版 日本百大紙幣大全』です。なんと最新の紙幣から懐かしい昭和紙幣、戦前の軍票まで本物の紙幣が100枚収蔵された決定版となっています。時代をともにした思い出を共有できる至極のコレクションをぜひお飾りください。ファンの多い鉄道からは東京駅開業110周年を記念して久方ぶりに登場となった国鉄出身の鉄道画家・富田利吉郎氏のリトグラフ『東京駅』。今や記憶の中にしかない三角屋根の駅舎を郷愁に満ちた筆致で描いた傑作です。このほかJR東海公認『0系電波ソーラークロノグラフ腕時計』や『イタリアンレザー長財布』もご用意しております。
大注目なのがこの世にふたつとない「世界で唯一無二の名品コレクション」です。店頭用に飾られていた非売品『パテック・フィリップ置時計』のほか、2017年の棋聖戦で羽生善治棋聖と斎藤慎太郎七段(当時)が実際に将棋を指した『第88期 棋聖戦第三局使用駒』を特別に確保いたしました。
そして本号の特筆すべき点としては、アニメ・キャラクターものの作品を数多く掲載しているところにあります。大人気のウルトラ怪獣が純金製ミニフィギュアとなった『カネゴン』やバットマン生誕85周年記念としてリヤドロとワーナー・ブラザースが共同制作した『バットマン』。ちばてつや氏の直筆サイン入りという『燃える闘志(ジョー)』は、肉体から燃えるような闘志を放つ矢吹丈の勇姿が印象的です。極め付けは『プルーフ貨幣アニメコレクション全11種セット』で、造幣局が発行するキャラクターに特化したプルーフ貨幣セット全11種を未使用品で確保しました。鉄腕アトム、ドラえもん、ゲゲゲの鬼太郎、エヴァンゲリオンなど全種類揃えた豪華セットは将来的にも人気も高まり、所蔵価値が増していくことでしょう。
別紙では「廻る時代の映画館 プレミアポスター特集」を実施しており、黒澤明監督の映画「七人の侍」や吉永小百合出演の「おはん」など、当時映画館に飾られていた現物ポスターをお届けします。このほかにも昭和・平成の映画のポスターをお選びいただけますのでお申し付けください。込み上げてくる懐かしさと同時に、今後高まる稀少価値をご実感いただければ幸いに存じます。
謹白