謹啓
日頃、東京書芸館をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。この度は毎回ご好評いただいて
いる『仏徳の美』第18号をご案内いたします。さて、度重なる災害などに心を痛める事案が多いこのご時世ですが、人々の悲しい気持ちに優しく寄り添ってくださるのが仏様です。日本には様々な御仏がおられ、悩みや願いにあわせてお救いくださるという祈りの文化が、仏教伝来から連綿と受け継がれています。本号では心を癒し、仏心が込み上げる仏教美術作品を厳選。純金、水晶、白檀など稀少素材を用いた名品も数多く含まれますので、ご利益と同時に格別な所蔵価値をご実感ください。
まず巻頭では令和6年に浄土宗開宗850年を迎える法然上人ゆかりの至宝をお届けします。『法然上人月影』は慈悲に満ちた上人の教えを今に伝える一幅。法橋・國井道成師の手により御影と「月かげ」の御詠歌を絹本に肉筆でしたためた傑作です。「南無阿弥陀仏」と唱えれば誰もが救われるという教えの正当性を上人自ら記した『選択本願念佛集』の復刻作や、純金『懐中阿弥陀三尊』など価値ある至宝のご用意もございます。
また本年は閏年であり、四国八十八ヶ寺を巡る「お遍路」では4年に1度の「逆打ち」にあたる年です。逆打ちとは通常のルートとは逆にお寺を巡礼することで、そのご利益は3倍になると伝えられています。『二〇二四年 逆打ち満願御集印帳』は諸事情でなかなかお遍路に詣でることができない方にぜひご所蔵いただきたい逸品。一寺一寺から御宝印を賜った御朱印帳、納経札とその保存帳、記念カードが一式となった完全版で満願成就をご祈念ください。
そして、現在では採取が一切不可能となり、将来的に価格高騰が見込まれると話題の「屋久杉仏具」特集をご案内します。『千寿の祈り』は杢目美しい屋久杉を贅沢に用いた、無垢造りの御仏壇。『神木二連念珠』は屋久杉の薫香漂う貴重な瘤材を紡いだ本格念珠です。いずれも杢目、色艶、香りが最上級の品ですので大切な方の御供養にふさわしいことと存じます。
このほか、極上の天然水晶を彫り上げた『阿修羅金剛杵』、顕微鏡を片手にミリ単位で刻み込んだ純金念持仏『観音菩薩像』、仏像造りにおいて最高峰の木材・白檀を一木彫りした『厄除来迎菩薩』など素材にもこだわった名品が一堂に会します。すべての作品は弊社が自信を持ってお勧めする傑作ばかりです。ぜひ心の拠り所となる作品をお迎えいただき、多大なるご利益とご加護、ご慈悲を感じていただきたく存じます。
謹白
追伸
別紙では日本屈指の宮絵師・安川如風氏が3年がかりで完成させた『當麻曼荼羅』をご用意。国宝にして通常非公開の巨大曼荼羅を色彩鮮やかに復元しました。お申し込み期限は令和6年9月30日。完売する作品も多くございますので、お早めにお申し込みください。